市で買う(縁起物、土産物)
おとりさまに御利益をお願いした後は、市をめぐって小さな江戸の情緒や文化を肌で感じて、粋に遊んでみませんか。ここでは、浅草酉の市に初めてお参りする方のために、おすすめの順路を時間帯ごとにご紹介します。
縁日での買い物は、あれもこれもとただ買うだけだけでも楽しいものですが、いろいろと知っているとなお楽しめます。露店商との掛け引きも腕次第ですよ。酉の市での縁起物やちょっと気になる土産物など紹介します。
縁起物 熊手
[酉の市の縁起物は、なんといってもまず熊手です。熊手の種類や買い方を参考に、熊手商とのやり取りを粋に決めてください。こんなご時世です。威勢の良い大きな手締めで、不景気も吹き飛ばしてしてしまいましょう。
熊手の買い方はこちら
縁起物 頭の芋
当初、時節の農産物土産だった唐の芋が「頭(かしら)の芋」と呼ばれ、名物となりました。「食べると人の頭になれる」と洒落て、開運出世の縁起物にしたのは江戸っ子らしいところ。以前は笹竹に芋を通していました。現在は、これを売る露店は一軒のみになりました。
縁起物 切山椒
黄金餅にかわって江戸の終わり頃から人気となったお菓子です。山椒の香りが爽やかな、ほんのり甘く柔らかいお菓子です。おかめさんの熊手が描かれたパッケージは酉の市のおみやげにピッタリです。
老舗の味
市には下町の老舗が仮店を出してにぎわっています。雷おこし、芋ようかんにあんこ玉、ピリリと辛い七味唐辛子、東京の初冬の漬物を代表する大根を麹で漬けたべったら漬け、それに、どこで割っても金太郎さんの顔が出てくる、御存知金太郎飴などなど。界隈の銘店も店頭のワゴンに自慢の逸品を並べています。乙な味のお土産がよりどりみどりです。
楽しい、可愛い、小間物雑貨
江戸趣味の小間物からいつもの夜店の雑貨まで、そぞろ歩けばお気に入りの掘り出し物をきっとゲットできます! 最寄り駅の地下鉄や、地元東京メトロがはっぴを着て売り出す豊国や広重の酉の市の錦絵プリペイドカードも隠れた狙い目です。